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この□□□り?此おんをおくりかへし申さんとおもはゆけにそ申けるやすな聞てされはそれかしも□□□
もの成か?しのだの明神へさんけいいたしふりよに此所にてかやう〳〵のなんにあひせいきもつかれし□□
のんとをうるほさんと思ひ此川に来り只今仕合也とつぶさにかたらせ給へは女房聞て扨はさやう
の人成かみづからと申は此山かけにすまひいたすしづのめにて候仰を聞はことのほか御身も
くるしきやうす也みづからかすみあらしたるいほりのあれは【自らが住み荒らしたる庵のあれば】まつ是へ立よらせ給ひてつかれをは
らせ給ふべし只今の命のおんにぜひにともなひ奉らんといとねん頃にそ申けるやすな聞てあゝ
近比うれしう候ことのほかつかれたれば参りて少やすらひたくは候へ共御身こそさやうにの給へ又
あるしのいかゞ思召候はんや女房聞て仰尤さりながらみづからはつまとても候はずはにふの
こやに只ひとりすむやまがつ【山賎】にて候へは何かくるしう候はんせひこなたへとすゝむれはやすなも
今はとかふ【あれやこれや】なく此うへはともかくも仰はそむき申ましと打つれ山ぢに入にけるげにためしなき
いもせのゑんふしき也ける《割書:三重| 》しだい也是は扨をきあべのぐんしやすあきは家の子らうと
う近付て扨もやすなはしのだよりそう〳〵かへると思ひしにいまだげかふせざるかとの給ふ
所へやすなか召つれゆきし下人一人大いきついてはせ来りやすあきの御まへに出しの
だにての次第はしめおはりをかたりみかたはぶせいかたきは大ぜいゆへかな□すして【かなはずして?】ついに
わかきみもいけとられさせ給ふそれかしもきりしにゝ【切死にに】せんとそんしかとも此ことしらせた
てまつり其後あんひをきはめんとそんしかくのたんに候と申もあへぬにやすあき大きにりつふく
有扨々それは口をしき次第かなよくこそはしらせたりことをのはしてかなふましへんしもきう
に取かけやすなをは取かへさんもし又うんめいつきはてゝやすな打れて有ならは我も則其
所をさいこと思ひさたむぞなんぢらそれ物のくのやういして跡よりおつ付かた〳〵とのんくわ□□□
に打のりかけ出せはすまん【数万ヵ】の家のこやれあべの家のめつほう此たひなるはとあはてふ
ためき我も〳〵と《割書:三重| 》いそぎけるさればにやあく右衛門つね平はよしなきやかんのあらそひゆへ
爰かしことひまを取ことのひ〳〵に也けるかやう〳〵やかんを取持せ山ぢをこそは出にけるむ
かふをみれば何かはしらず大せいけはしくはせ来るこはいかにとみる所に程なくはせつ
き大おん上やあそれ成はあく右衛門にてはなきかかくいふはせつしうあべのくんしやすあ
きといふ物也扨〳〵おのれはなにたる事にそれかしか子をりふじんにはからめおきしぞい
そきこなたへわたすべしさなくはおのれらあんをんにはおくましいかに〳〵とよはゝつたつねひ
ら聞てあべのくんしやすあきとやもつ共ふりよのこうろんゆへやすなとやらんをめ
し取ては有けれ共ふしい寺のらいばんおしやうさま〳〵申さるゝによつてぜひなくたす
けかへしたり此方にはしらすいふやすあき聞て扨々おのれはおくびやうしごくのく人【愚人?】か
な今更さやうにちんずる共いかて其かい有べきやとかくはよしなしやれなんぢら物ないわせ
そきつてかゝれと下ぢすれは承はるとてらうとう共きつさきをならべ立むかふか
たきも今はせんかたなくふせきとめんとぬれ【き】てひはなをちらして《割書:三重| 》たゝかいけりやす
あきがらうとうとも思ひきつたるはげみのていまたつね平がもの共もたかいにおと
らずはたらきければ両方共にみなこと〳〵くうたれけりよせての大将やすあきな
にさまやすなはさいせんうたれたるにまかいなししよせん我子のきやうにかたきの大将
□取てほんいをとけんと思ひつね平をめがけ一もんしに打てかゝるあく右衛門心へたりとしのぎを