翻刻
と成ゆへ終に酒の徳を失ひ古語の義理にたか
へり且は酒の品にもよる事なり酒の品と
いへるは先清酒壱升の中弐合は米の精気
なり八合程は腐れへき水にして腹中に
滞りおのつから二口醉等の害をなすもの
此水なり百薬の長たるもの有泡盛にしく
へからず清酒の中より穀気の精計を
取たるものなれは此泡盛を呑時は諸の病
治る事神の如くにして百薬の長たるの古語疑ひ
なし□□り人は米にて命をつなくものなれは
泡盛は天□人に清得たる薬なり世に金銀
珠玉を以宝ものと思ふ事誤也たからものは
米はかり米は田から生するものなれは古への
人かく名つけたるものなり故に米を積たる
船を宝舟と社申也されは米にまさる宝
ものなく米の精気を集め取たる泡盛にまさる