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【右丁 文字無】
【左丁】
#1
木曽山中(きそさんちう)及(およ)ひ野州(やしう)日光山(につかうさん)
中禅寺(ちうせんし)辺(へん)に多(おほ)し春の初(はし)め
葉(は)に先(さきん)して花を生す形状(かたち)ふさ
さくらに似て長(なか)さ三分 許(はか)り
一 蔕(てい)に数花(すくは)を結(むす)ふ開く時
は薄(うす)紫色花後実を結(むす)ふ
∴
#2
∴形(かたち)もみじの実に似(に)て
羽(はね)なく薄(うす)く中に円(まる)き
実(み)をなす熟(しゆく)すれは茶褐(うるみ)
色(いろ)となる春の中(なかは)に葉(は)を
生す形 桜(さくら)#3の葉に似て短(みしか)く
円(まる)く樹皮を採(と)りて薬用
に入(い)る此を楡白皮(ゆはくひ)といふ