翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻85-87 - 翻刻

本草図譜. 巻85-87 - ページ 51

ページ: 51

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【右丁】 奴柘(としや) くすどぎ  武州 駒場(こまは)官園(くわんゑん)に大樹(たいしゆ)あり高(たか)さ  丈余 樹皮(しゆひ)剌(とけ)#1多(おほ)く皁莢(さいかち)#2の如く枝  は一葉に一剌(いつし)#1あり葉 円(まる)くして先(さき)尖(とか)り  互生(こせい)して大さ一寸 許(はか)り四時(しき)ともに  凋(しほ)ます枝の葉の間(あいた)ことに穂(ほ)をなして  小黄花を開き後(の)ち実を結(むす)ふ熟(しゆく)  すれは紅色となる 【左丁】 楮(ちよ) かぞ かうぞ 楮桃樹(ちよとうしゆ)《割書:救荒|本草》   扁穀(へんこく)#3《割書:通|雅》  集解(しつかい)に楮(ちよ)と構(こう)とあり元一類二種なり楮は諸国に多(おほ)く栽て以(もつ)  て紙(かみ)に作(つく)り出(いた)す樹(しゆ)高さ丈余(しやうよ)皮(かは)の肌(はた)桑(くわ)に似て黄白の斑文(はんもん)あり葉(は)  も又 桑(くわ)に似て片方(かた〳〵)へ岐(また)をなすもあり両方岐をなすもあり又  円葉にして微(すこ)し毛(け)あるもあり皆(みな)一樹にして変(へん)葉をなす夏月 葉(は)  の間に円(まる)き実(み)を結ふ形 指頭(しとう)の如(こと)くにして紅き蕊(すい)ありこれ蘇恭(そけう)#4  の説に斑穀(はんこく)#3なり備急本草の図(づ)に葉に叉(また)なき物を滁(ちよ)州 楮実(ちよじつ)  と云叉あるものを明(みん)州 楮実(ちよじつ)となす