翻刻
【右丁】
木半夏(もくはんけ)《割書:集|解》 なつくみ やまくみ
樹(しゆ)高(たか)さ一丈 許(はか)り枝は胡頽子(くみ)より
柔(やわら)かにして下に垂(た)る葉(は)の形 椎(しい)に
似て互生(こせい)す面緑色 背(うら)は淡褐
或(あるい)は白色也春の末(すへ)に葉の間
に花を生す形 胡頽子(くみ)と同し
実(み)は形 円(まる)くして小く南燭子(なんてんのみ)の【に】
似て大に白(しろ)き点(てん)あり
【左丁】
一種あきくみ
と云 物(もの)あり樹
高さ一丈 許(はか)りに
至(いた)る冬は葉なく
春月新葉を
生す形 木半夏(もくはんけ)
に似て小く春の小
花を開く形又
木半夏と同し
くして小也実も又
同し秋に《振り仮名:至り|いたり》て
熟(しゆく)す