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コレクション: コレクション2

麻疹御伽双紙 - 翻刻

麻疹御伽双紙 - ページ 23

ページ: 23

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【右】 麻疹勢(はしかせい)は威勢(いせい)をうしなひ薬種方(やくしゆかた)は十/分(ふん)に勝(かち)ほこり大言(たいけん)を 吐(はい)てりきみける譬是(たとひこれ)より麻疹勢(はしかせい)張良(ちやうりやう)孔明(こうめいが)計(がはかりこと)をもつて 責(せむる)るとも我(われ)また孫呉(そんご)の秘術(ひしゆつ)を尽(つくし)し半年(はんねん)はかりの内(うち)には 一向(ひたすら)安楽(あんらく)無病(むひやう)の世界(せかい)となさんと本町(ほんてう)三丁目に本陣(ほんちん)を居(す)へ町〳〵 薬種屋(やくしゆや)に出張(てはり)を構(かまひ)ひ威儀厳選(いぎけんせん)と備(そなへ)たれば麻疹一統(はしかいつとう) に流行(はやり)たりとも万民無恙世(はんみんつゝがなきよ)の中(なか)とならんこと千秋万歳万(せんしうはんさいはん)〳〵( 〳〵 ) 歳(さい)もめてたかりける次第(したひ)なり 文政七甲申三月吉日   小伝馬三丁目 蔦屋十三郎             通油丁    鶴屋喜右エ門 新刻発行        人形丁通り  同 金助             両国広小路  山田佐助 【左】 《割書:御かほの|くすり》美艶仙女香(びゑんせんぢよこう) 一包四十八孔  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 此御くすりは享保(きやうほ)十一年二十一番の船主(せんしゆ)伊浮九(いふきう)といへる 唐人(とうじん)長崎偶居(なかさきぐうきよ)の時(とき)丸山の全盛中近江(ぜんせいなかあふみ)や菊(きく)野と称(せう)せし 遊女(ゆうぢよ)に授(さつけし)し奇絶(きたい)の妙薬なり功能(こうのう)は包紙(つゝみかみ)にくはしく記す 十包以上御もとめ被下候へば三芝居役者(さんしばいやくしや)自筆(しひつ)の扇子(あふき)景(けい)物に【景物=風情あるもの、興味をそそるもの】 さし上候御用のせつは御ひゐきの役者名前(やくしやなまい)御好可被成候 ___________________ 調合弘所 《割書:江戸南伝馬丁三丁目|いなり新道いあなりの東となりにて》 さか本氏製 【弘所=ひろめどころ】