伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 1

御遺言〔写共二通一括〕 - 翻刻

御遺言〔写共二通一括〕 - ページ 3

ページ: 3

翻刻

我等幼年の節家督を継しよりこのかた家中の行事 領内の政務先代に相かハらす家風及作法等弥順直におの〳〵 無遺失様にと朝暮心を尽せとも不肖の生得可多漏脱事ハ 不及是非剰不図病気附色々雖加療養此節の躰難得 快復趣に候皆共存知之通実子無之故先々の筋目を以 永井家の内心当の方を今度急養子願上候願望のことく 家督相続被 仰出候ハゝ家中大小の諸士末々迄も面々開る 所の役儀人々帯る所の勤務其次第旧例を相守り万端 兼々申付置通格々を不乱猶又不懈相励永く可抽忠勤候 或ハ公用あるひは不時の物入旁を以近年別而不如意に付 去年中厳く借上申付一統の困窮定の年数も相立何而所 少々くつろき候を不及見此期に至事是のミ心掛りに候予 申付置ところの倹約此上弥以専相守り人々一分の所行を 顧ミ艱難を凌き如何様にも只今迄の通取続時節を相待 へし此砌何によらす若自己を募り候願かましき儀於有之ハ 不忠の罪科所不可遁也此等の事共直にも申含度候得とも 病苦不任所存ゆへ家老共迄申聞置條落命の以後家中 一統に令承知往々此旨を不可遺忘者也  享保二十年《割書:卯|》二月【黒印】