翻刻
【右丁】
粟(あわ)をちらしたるごとくの小島(こしま)は無量(むりやう)
にてあげてかぞへがたし其国々(そのくに〳〵)島(しま)
々(〴〵)の風土(ふうど)又人物おなじからず米穀(べいこく)
豊饒(ふにやう)なる国(くに)あり又一 向(こう)五こくなくし
て海中(かいちう)のうろくずをすなどりして
食(しよく)にあつるの島(しま)あり又あかはだかに
【左丁】
て色(いろ)くろく其(その)生れつき勇悍(ゆうかん)にして
剛強(こうきやう)なりといへ共 愚智(ぐち)にて禽獣(きんじう)
におなじき島(しま)あり琉球(りうきう)等は日本に
隣(となり)たる島(しま)にて五穀豊饒(ごこくふにやう)たる島(しま)也
此書(このしよ)琉球国(りうきうこく)の風俗(ふうぞく)人物等をしら
しめ其外 万国(はんこく)の奇談(きだん)をあつむ