翻刻
本草和解曰
浮萍《割書:異|名|》水萍 和名 宇幾久佐 當書の草説よく合へり
百競に曰
田字草 萍 和名 宇木久佐 下條詳
救荒本草曰
荇 菜 又名く 金蓮兒と
一名 藕蔬菜
水中拖て蔓を而生す葉似り初生の荷葉に近め茎
有椏 葉浮水上に開き金黄花を者則是
當に正に最圖相合す
甲申端午薬露日
真寫
大和本草に曰
荇 又莕と云 是荇菜也
和名抄に荇菜をあさ々と云下の條にあぐ
大和には二種を載せ救荒野譜じにはあさヽ
の文字莕菜とせり是はやはり荇也
可考
〇新撰六帖の歌
水あまる沼のあさのヽ浮てのみ
あるはあるともなき我身かな
和名類聚抄ニ曰
荇 爾雅注に曰荇菜《割書:は上の音は杏字亦作る莕に|和名阿佐々|》
叢生水中に葉圓め在長端短隋水の深淺に者
也
大和本草ニ曰荇菜をあさヽと訓するは誤なるへし
あさヽはかはほねに似たる水くさなりあさヽは根あら
はる荇菜は根あらがれす蒪菜に似たり
和漢三才圖會水草類ニ曰
莕《割書:音|杏|》 荇 水鏡草
《割書:唐音| ひん|》 水葵 鳬葵
靨子菜 接余
金蓮子 和名阿佐々
環 曰
荇 あさヽ
根生水底に茎如股 の上青く
下白し葉緑色亦紫を帯せり圖而似
滑る浮て有水面に名物辨觧
杜甫詩曰 水荇牽風翠帯長と云
者是也本草綱目一名水鏡草
一名靨子菜と云今所々在沼地
中多生似蒪菜有 又五辨の
開く黄花状似小蓮花故に羅願
尓雅に金蓮子と云又白花あり葵元
度か名物解に荇蒪を混説す浮
萍は 也状豆の大さにめ葉水面を
とづる物是也田字草は 也
葉がつみと云諸書誤多
混雑す予圖状を可考
黄山丹花(きひめゆり)
甲申年五月七日寫