翻刻
のたちなつゆき
地錦抄に曰
斘麻
又一種
先種白花の者を藥種斘麻と云者即泡もり
斘麻なり當草も藥に用ゆるよしを記せり地
錦抄には 花淡い紫の者を藥種斘麻と云
甲申蕤賓廿有四日
両種山野陸田望寫
大和本草に日本邦の俗醫
斘麻と云手用ゆる物二種あり
一種は鳥の足と云其葉芹に
似たり一種はたて斘麻と云
葉も茎も太たてに似たり二種
とも斘麻にあらず心不可用よし
を記せり予曰く淡盛斘麻と
云う者は白花の者を真とす薄
紫花の者藥斘麻なり
増補多識編山草類ニ曰
斘麻(せうま) 和 土利乃安志久佐(とりのあしくさ)
名 又稱す 宇多加久佐(うたかくさ)
和 《割書:増補|異名|》周麻
大和本草ニ曰
燈心草 和名井と云
此の草諸州にうへて席に織て爲利と普及干備後の産に
増補多識編實濕草類ニ曰
燈心草 和 伊久左(いくさ)俗に云
名 土宇志牟(とうしん)と
《割書:増補|異名|》虎鬚草《割書:綱|目|》 碧玉草《割書:同|》
順和名抄に蘭を井と訓し又鷺の尻刺と云此の物水草にめ
三角あり席にしてよはし本草綱目に燈心草龍鬚の異名に
蘭の字なし別物なり