翻刻
赤芽桐(あかめきり) 是は國俗の方
言
両花
甲申年林鐘十有四日
真寫
或人曰
大和本草曰けらの木に
よく合予不然あかめ桐と
けらの木異にて不同け
らの木は梓に似て其実莢
をならず房にめ色赤色 讃(ままなり)
下る鳥好して食ふ木の 木理(はだ)
も梓に似たり赤め桐に非らず
大和本草曰
番椒 昔日本に無之太閤秀吉伐朝彼の國より
《割書:とうからし|》 趣旨を取來る故に俗高麗胡椒と云
巻懐食競に曰倭俗呼唐加良志と
尤古書不出さらよし群書に載す故異名漢名木
不知
和漢三才圖會味果類に言う
番椒 番とは者南番之義也
《割書:たうあらし|》 俗云南蠻胡椒《割書:今云|》唐芥子
番椒は出於南蠻より慶長年中此と與煙草と同時
將來也中華も亦大明之未始有之故本草
綱目に不載之を予曰其性本草に無之遒生八牋〇時珍
食物本草に見へたり