翻刻
多識扁
陸英 和今按に曽久
《割書:りくえい|》 名豆乃波那
大和本草曰
蒴藋(くさたつ) 一名陸英又接骨草 菫草
《割書:さくえう|》
與接骨木葉同只草と木と不同
而已故くさたつと云
甲申年林鐘
未八日真寫
多識扁隰草類ニ曰
蒴藋(さくてき) 和 豆知比土加多(ふけひとかた)又称す曽(そ)
名 久土宇と今俗 曽久豆(そくづ)と
《割書:異|名|》菫草《割書:別|録|》芨《割書:同|》
《割書:増補|異名|》接骨草
和名類聚抄曰
蒴藋(そくとく)
蘓敬か本草注に云蒴藋《割書:朔濁の二音|此間の音|》
曽久止夂即陸英也
増補多識編に隰草類に陸英蒴藋
両種を分て載す接骨木は春に花在蒴藋は夏花開
二物なること可知
本草綱目に陸英(りくつ) 芹(せり) 接骨(にわとこ)木の三物
亦同じ一類なる故に芹を名陸英と花皆相似り云々
和漢三才圖會隰草類曰く
蒴藋(そくづ) 菫草 芨《割書:音急|》
接骨木 花を曰陸英と
《割書:唐音| しよつ ちよう|》
和名抄曰朔濁の二音 此間の音 曽久止久
今通曰曽久豆
予曰
本草蒴藋と陸英を別にのせたり時珍は
諸説を引て一物なりと云個の此説尤よし
地錦抄には二種分て之をのす蒴藋は
接骨木(たつのき)の名陸英はくさたつと云此説
くらし大和本草の條下を誠とす和
名抄には動物なるよし見合せ知るへし