翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

亀山人家妖 3巻 - 翻刻

亀山人家妖 3巻 - ページ 7

ページ: 7

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喜三二ばけ物のくふうにこまりいる折ふし 蔦十【蔦重】よりは日々のさいそくにて九月廿五日 くれ六つの かねをあいづに しや本を わたすべしと てづめになり こまりける時 いづくともなく 一人の入道来りて曰 〽わたくしはソン【その】おめへの号に【お前のペンネームに】 付てござる かめ山の化物さ はこねからこつ ちといふはむかしのことで 今は日本中にやぼと ばけ物はねへからわたくしも 化ものをくつとやめのしろう とゝなりサやくしやを化物と 見るやうなやぼなこつ ちやァとんとうけとら ねへからおめへに大事の こつたけれ共申やす 【右ページ下、喜三二の台詞】 なりほど【なるほど】こいつは おもしろいそ もうこんど は大てこ ずり だ 【隣りの化物の台詞】 わたしがばけ 物でゐた時 もついにば けたことは ねへけれ ど ソレ むかふ からば かされ て来□ こゝを よく くふう して みなさ いと云【別本にて確認】 【左ページへ】 喜三二はさうをうにあい さつはしけれ共ばけ物 ときゝておそろしく なりける心のままひ【まよひ?】 にやそこらあたりまつ くらになりてかめやまの ばけものはゆきがた しらずなつたかなら ぬかまつくらにて みへわからず 尤【もっとも】喜三二が すがたも 見へぬ つもり なり 【左ページ下】 此紙 半まいは 何もかくこと なきゆへ じつはまつ くらになり たるなり きつい 喜三二 でん【伝、秘伝】 の こぢつけ なり