翻刻
お六とちよろけんこぞうを
はくゑんはわが
やへ
つれ
きたり
ねずみをかつて
おくやうにたい
じにして
おく
はくゑんがまはしに
ものくいの与四郎と
いゝしいろにおとことき〴〵
お六にいちやつきければお六は
もちまへのわがくびたけほれて
いれとも化物のことなれば
いゝかねていたりしかおとゝのちよろ
【左ページへ】
けんあねのこひじをとりもちする
わたしやおまへに
うちこんで
おまへのためなら
このくびを
てぬぐひになとおびになと
ふんどしになときるこゝろ
それは
まことか
お六との
もひとつだし
たら八百やの
むすめ【八百屋お七】
此(この)ところ三たてめ【三立目】
浄瑠璃
これまつたいかにわたしがろく〳〵でろくなおんなでなひとてもおんなとうまれたせうがには【証拠には】
すかんおとこにほれらりよものかふつとみそめしその日よりやつれはほそきこのくびの
おまへにのびてのばしたらそのこゝろねがふびんとかしびんとかいわしやんしたがうれしさに
それきいてからこのみゝをも下へをくさへもつたいなくそらへのばしてお日さまやお月さまじやと
あさゆうにおがんてばつかりゐるものをそれにおまへのどふよくとくる〳〵すそへまき
ついてなんじやいなァという身なり
【右ページ右下隅】
ちくせうめ
〳〵
いよ
ばけ
ものめ
〳〵