翻刻
【上右方 貼り紙】
第一(たいゝち)根気(こんき)を強(つよ)くし腎精(じんせい)を
益(まし)諸虚(しよきよ)百損(ひやくそん)を補(をぎな)ふ良薬(りやうやく)
《割書:仙|伝》○人参(にんじん)満寿円(まんじゆゑん)
大阪道修町三丁目
御免本家日野屋卯之松謹製
【本文枠】
〇/人参(にんしん)満寿円(まんしゆゑん)主能(しゆのう)《割書:并(ならびに)|》七之妙(なゝつのめう)
夫(それ)人(ひと)は未病(みびやう)を治(ぢ)する事(こと)養生(やうじやう)の第一(だいいち)にして聖人(せいじん)のふかく
をしゆる処也/此(この)満寿円(まんじゆゑん)は預(あらかじ)め諸病(しよびやう)をふせぎ真元(しんげん)を堅(かた)め
身体(しんたい)をとゝのへすくやかにするの大(だい)妙方(めうはう)にして服用(ふくよう)するときは
かならず七(なゝ)ッのしるしをあらはす事/妙(みう)なり
第(だい)一/眼耳(がんに)をあきらかにし
第二/気分(きぶん)をおさめ根気(こんき)をつよくし物(もの)に退屈(たいくつ)せす
第三/胸(むね)をすかし腹中(ふくちう)の動気(どうき)をしづめ
第四/食物(しよくもつ)こなれやすふして飲食(いんしよく)をすゝむ
第五/二便(にべん)滞(とゞこふ)る事(こと)なく常(つね)に倍(ばい)して快(こゝろよ)く通(つう)ず
第六/手足(てあし)のめぐりを盛(さかん)にし長座(てうざ)すといへどもあかず
遠行(とうあるき)しても草臥(くたびれ)れず
第七/腎精(じんせい)をまし陽事(やうじ)を起(おこ)し仮令(たとへ)虚弱(きよじやく)の人(ひと)
六十をすぐといへども子(こ)あらしむ
右七つの妙(めう)此(この)薬(くすり)を用(もち)ゆる時(とき)は速(すみやか)に其(その)しるしあり預(あらかじ)め五臓(ござう)の労(らう)
虚(きよ)を補養(ほやう)し諸(もろ〳〵)の損減(そんげん)を調治(てうぢ)して飲食(いんしよく)色欲(しきよく)の傷(いたみ)を受(うけ)ず
温疫(はやりやまひ)風邪(ふうじや)の気(き)に感(かん)ぜず男女(なんによ)老少(ろうせう)常(つね)に養生(ようじやう)のために用(もち)ひ
て其(その)功(こう)神(しん)のごとし諸病(しよびやう)薬(くすり)のしるしなきもの此(この)薬(くすり)を用ゆれば必(かならず)
二/廻(まは) ̄リ三廻 ̄リにして妙(めう)をあらはす事/秘術(ひじゆつ)の効験(こうげん)なり常(つね)に用(もち)ひ
て無病(むびやう)壮健(そうけん)ならしめ延年(ゑんねん)長寿(てうじゆ)せしむる霊円(れいえん)也▲諸薬(しよやく)食物(しよくもの)差合(さしあひ)なし
○用(もち)ひやう掛目(かけめ)弐匁ッヽ食前(しよくぜん)にさゆにて用ゆべし
原田梅檀秘方【角印 梅檀】
大阪道修町三丁目
御免本家調合所 日野屋卯之松製
開運(かいうん)長久(てうきう)天寿(てんじゆ)を保(たもつ)事/奇々(きゝ)たるを以て
御(ご)祈祷(きたう)の御/煉薬(ねりやく)なりと世(よ)に挙(こぞつ)て仰之(これをあふぐ)
【本文枠外 左下】七
【左上片枠】
むねいたみづつうの妙薬
《割書:心痛胸痛|積痛妙薬》涼心円(りやうしんゑん)
《割書:二■|》効能(こうのう)
【左下片枠の外上】《割書:二■|》
【左下片枠】
《割書:仙|伝》○人参(にんじん)満寿円(まんじゆゑん)《割書:此(この)薬(くすり)をふくして七(なゝ)ッ|の妙(めう)を顕(あらわ)す《割書:并》用(もち)ひ|やう共(とも)包紙(つゝみがみ)にしるす》
此(この)人参(にんじん)満寿円(まんじゆゑん)は《割書:予(よ)》が先祖(せんぞ)より一子(いつし)相伝(そうでん)の良剤(りやうさい)
にして奇品(きひん)良種(りやうしゆ)の薬(くすり)を撰(ゑら)み四季(しき)三旬(???ゆ?)【右ルビ さんじゆんヵ】の加減(かげん)を以