翻刻!地震・災害史料

コレクション: 科博IIIFデータセット

夜無情浮世有様 かけ合せりふ - 翻刻

夜無情浮世有様 かけ合せりふ - ページ 1

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  小ゆすり津浪(つなみ)におしわたりこゝで逢(あ)ふのも    三年目(さんねんめ)久(ひさ)しぶりであつたよな 《振り仮名: 〽|▲》ちよつと見(み)るから高(たか)ゆすりたとへば  地震(ぢしん)雷(ごろつき)でも 鹿島(かしま)の神(かみ)の  御恵(おめぐみ)み【衍】で  ひんぼう動(ゆるぎ)も  さしやァ   しねへぞ 《振り仮名: 〽|●》なる程(ほど)こいつはおつりきな  あんべいだきられの与三なら  三(み)すじの疵(きず)こふもり安(やす)が付(つき)ものなれど  おれは鯰(なまづ)の親(おや)ぶんにはなれぬ中(なか)ののらくら者(もの)    ひやうたんなまづておさへて居(ゐ)やすョ