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コレクション: コレクション3

格列刺予防心得法 - 翻刻

格列刺予防心得法 - ページ 3

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〇 抑(そも〳〵)挌列刺(これら)の病(やまひ)たる惨劇(さんげき)名状(めいじやう)すへからざるものにして吾(わが)邦俗(くにぞく)之(これ)を虎狼痢(ころり)と云(いふ)蓋(けだ) し▢▢▢音(おん)の転訛(よこなまり)せるものなり此(この)病(やまひ)は元来(ぐわんらい)一千八百四十七年《割書:日本二千四|百七十七年》 《割書:仁孝天皇御宇文|化十四年丁丑年》印度(てんじく)ベン▢ラ地方(ち▢▢)に大(おゝい)に流行(りうかう)し其後(そののち)支那(しな)魯西亜(ろしや)欧羅巴(えうろつぱ)に伝播(ひろがり) しを▢▢【「以(もつ)て」か】西洋(せいやう)にては流行(はやり)挌列刺(これら)を亜細亜(あぢあ)挌列刺(これら)と云(い)ふ其(その)症候(しようこう)先(ま)づ胸中(むなさき)悪(わる)く嘔吐(ゑづき) 或(ある)は下利(くだり)三四行にして眼(め)陥没(おちくはみ)し手足(てあし)厥冷(ひへあがり)口煩(くちいきれ)渇(かわき)して体中(からだうち)熱灼(あつくもへ)し脈(みやく)沈伏(しづみ)して手足(てあし) の指先(ゆびさき)より麻痺(しびれ)米洗汁(しろみづ)の如(ごと)きものを下利(くだ)し遂(つひ)に死(し)す其(その)病勢(やまひ)の猛悪(まうあく)なる他(た)の病(やまひ)の 比(ひ)に非(あら)ず故(ゆへ)に一 刻(こく)も早(はや)く医治(ゐぢ)の手当(てあて)なきときは救(すく)ひ難(がた)く実(じつ)に恐(おそ)ろしき病(やまひ)なり然(しか) し此(この)病(やまひ)流行(はやる)するときは予防方(よばうはう)を施(ほどこ)せば其(その)患(うれひ)を免(まぬが)るゝを以(もつ)て其(その)大略(たいりやく)及(および)医(ゐ)に乏(とも)しき 僻邑(かたゐなか)の為(ため)に予防方(よばうはう)を示(しめ)す事(こと)左(さ)の如(ごと)し 此(この)▢(やま▢)【「病(やまひ)」か】の原因(げんゐん)は一 腫(しゆ)血中(ちのなか)に顕(あら)はるゝ病毒(びやうどく)にして流行(りうかう)のとき挌列刺(これら)病人(びやうにん)呼吸(いき)及(および)吐出(はきだ) す悪物(▢ぶつ)下利(くだ)する物質中(ものゝなか)に含(ふく)み聊(いさゝ)か触(ふ)るゝも直(ぢき)に人(ひと)に伝染(うつり)する病性(やまひのしよう)なれば此(この)病人(びやうにん) あるときは消毒法(どくけしはう)[左に出す]を行(おこな)はざれば家内(かなひ)親戚(しんるひ)の者(もの)と雖(ひへと)も病人(びやうにん)の側(そば)に近(ちかよ)る べからず又(また)衣服(きもの)其他(そのはか)一切(いつさひ)病人(びやうにん)に触(ふ)れたる物(もの)は何品(なにしな)に限(かぎ)らず消毒法(どくけしはう)を施(ほどこ)すべし