翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

かんなんの夢枕 2巻 - 翻刻

かんなんの夢枕 2巻 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

【右丁】 め ぐる つき ひ は くる まの わ の ごと し その としも あき すきて ふゆぞら にもなりぬ おふみも しよ〳〵【諸処】 をあるきいまは うねめがはら【「采女原」…江戸の地名。松平采女正定基の邸があったために呼ばれた。辻講釈、見世物小屋が並び、夜鷹が多かった。現在の東京都中央区銀座四、五丁目付近。】へ 【左丁】 よごと にかよふ みとなり きのふま でなれし ふすまも よしづばり【葦簀張=葦簀を張りわたして囲うこと。またそのように囲った家屋。】 とへんじ【変じ】 にしきの しとね【褥=すわったり寝たりする時、下に敷く敷物。】も わつか【僅か】一ま いのねござ とかわりはて     けり 〽はやすきていまきに けりなうろたゆるこも【植物のまこもを粗く織って作ったむしろ】の かりねにゆきはふりつる【百人一首の持統天皇の歌「はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすてふ」と山部赤人の歌の後半「ふじのたかねに ゆきはふりつつ」とをミックスさせている】 はらのぼせつ【暮雪】とはこのこと 【右丁 下部】 モシ〳〵 あそびねへ 【左丁 下部】 おでうづがわきましたをひんなり【「お昼成る」の変化した語「おひんなる」=お目覚めになる意】ませ