翻刻
【右丁】
め
ぐる
つき
ひ
は
くる
まの
わ
の
ごと
し
その
としも
あき
すきて
ふゆぞら
にもなりぬ
おふみも
しよ〳〵【諸処】
をあるきいまは
うねめがはら【「采女原」…江戸の地名。松平采女正定基の邸があったために呼ばれた。辻講釈、見世物小屋が並び、夜鷹が多かった。現在の東京都中央区銀座四、五丁目付近。】へ
【左丁】
よごと
にかよふ
みとなり
きのふま
でなれし
ふすまも
よしづばり【葦簀張=葦簀を張りわたして囲うこと。またそのように囲った家屋。】
とへんじ【変じ】
にしきの
しとね【褥=すわったり寝たりする時、下に敷く敷物。】も
わつか【僅か】一ま
いのねござ
とかわりはて
けり
〽はやすきていまきに
けりなうろたゆるこも【植物のまこもを粗く織って作ったむしろ】の
かりねにゆきはふりつる【百人一首の持統天皇の歌「はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすてふ」と山部赤人の歌の後半「ふじのたかねに ゆきはふりつつ」とをミックスさせている】
はらのぼせつ【暮雪】とはこのこと
【右丁 下部】
モシ〳〵
あそびねへ
【左丁 下部】
おでうづがわきましたをひんなり【「お昼成る」の変化した語「おひんなる」=お目覚めになる意】ませ