翻刻
【右丁】
いつしかなつもすぎ
ゆくそらのあまの
がはじぶんになれ
ばおふみはたちば
なてふにもあき
はてふかがわ【深川…東京都江東区西部の地名。安永・天明年間(一七七二~八九には遊里が栄えた。)】の
ほうへとこゝろさし
まつどばしにみを
よせわつかのうちに
このちのふり【習慣】もをぼへ
けふはしほどめの
ちよんのまづとめ
ふ【妙】なやどにてきやく
をかへしそのみは
ふねにてどばしへかへる
これを
どばしのきわん【「極む」か】とも
【左丁】
またみあがりにてらく
なれば
からだのらくがんとも
思ふ
ゑひすやの庄さんに
しかけ【打掛の称。江戸の遊里でいわれたが、遊女の着る小袖類をさしていうこともある。】をたのんだら
ついせうちす
これからやまへ
まわつてかへりや
しやう