翻刻
【右丁 上段】
大つう【だいつう=遊里の事情や遊興の道によく通じていること。またその人。本当の通】に
にてをよ
ばざるを
よふにた
やまと
いふたとへ
ばする
がのふじ
にたかたの
ふじ【「高田富士」…東京都新宿区西早稲田甘泉園にある水稲荷神社=高田稲荷社境内につくられた築山】を
みるが
ごとし
こゝに
ぶざ【「武左衛門」の略。武士をあざけっていう語。特に遊里で田舎侍の野暮で無骨なさまをあざけっていった語。】の
てんわう【「天王」または「天皇」。ばかにして尊称をつけている】
のこういん【後胤】
たかのまん
ちうがばつ
りう【末流=子孫の末。末裔】に
【左丁 上段】
にたやま
しんござへ
もんといふ
ものあり
かの
あふ
みのを
あげ
て大
いざ【「おおいざ」=「いざ」は「いざこざ」の略。おおいに事態をもつれさせるような不平。】
を
いゝ
ちら
す【言い散らす=思慮分別なくやたらに言う】
【右丁 中央部】
りきうが
でしかはしら
ねいがあんま
りちや【茶…いい加減なことを言うこと】が
すぎるかへ てめい
からあげてみるよつや
とんび【四谷鳶=江戸時代、江戸四谷から作って売り出したとんびだこ。形が普通のものと少し異なっていたという】じやア
ねいがぐわん
てう【元朝=元旦に同じ】からつご
もり【月末】まで
一ト人
ねた
【右丁 下部】
ことの
ねへ
おと
こだ
そしてまた
おれにかわれる女郎
はきついしや
わせだぜへ
【左丁 下部】
おめへの
つうは
しれて
いゝす
わいながい
ふん【外聞】
の
わるいし
よせん【所詮=結局、どうせ】
およばぬやつたとさげ【下げ。揚げの反対】にてしてを
くれなんし