翻刻
【右丁上段】
○纛(とう)は皂糸(しろいと)にてつくる
蚩尤(はうゆう)が首(くび)ににたり黄帝(くはうてい)
のとき玄女(けんぢよ)これをつくる
○旗(き)ははたの惣名(さうしやう)なりと
黄帝(くはうてい)よりはじまる軍将(くんしやう)
のたつる所なり幟(し)ははた
じるし旒(りう)ははたあしなり
○冑(かぶと)は兜鍪(とうほう)といふ黄帝(くはうてい)
これをつくり給ふ𩊱(しころ)の板(いた)
の数(かず)にて何(なん)𩊱(まい)冑(かぶと)といふ
○鎧(よろひ)は金物(かなもの)は十三所/上座(しやうざ)上(あげ)
巻(まき)矢返(やがへし)志加(しか)の鐶(くはん)水呑(みづのみ)の
鐶(くはん)再幣付(さいはいづけ)等(とう)こと〴〵
くそなはれり故(ゆへ)に具足(ぐそく)
といふ
○鉾(はう)は長(なが)さ二/丈(じやう)兵車(へいしや)に
【左丁上段】
たつるものなり矛(はう)同
○鎗(やり)は応仁(おうにん)文明(ぶんめい)の比(ころ)より
つくり始(はじめ)たり唐(もろこし)にては黄(くはう)
帝(てい)蚩尤(しゆう)たゝかひの時(とき)始(はじま)る
○鉞(ゑつ)は斧(をの)の大(をほい)なるものなり
重(おも)さ八/斤(きん)あり柯(え)大なり
○刀(かたな)は黄帝(くはうてい)首山(しゆさん)の銅(あかがね)を
とつて始(はじめて)て鋳(い)て刀(かたな)とす
○短刀(たんたう)は能太知(のだち)今(いま)いふわき
ざしなり
○楯(たて)は榎木(ゑのき)樟木(くすのき)等(とう)を
もつて作(つく)るあつさ三四五
寸はゞ一二尺の内(うち)外(そと)長(ながさ)三
五尺/盾干(しゆんかん)樐牌(かつえい)並同
○柄(へい)は剣頭(けんとう)なりつかといふ
鎗(やり)長刀(なぎなた)にてはゑといふなり
【右丁下段挿絵】
旗(き)《割書:はた》 幟(し)《割書:はたじるし》
冑(ちう)《割書:かぶと》 鎧(き)《割書:よろひ》 鉾(ほう)《割書:ほこ》
鎗(さう)《割書:やり》 鈇(ふ)《割書:をの》 鉞(ゑつ)《割書:まさかり》
【左丁下段挿絵】
刀(たう)《割書:かたな》 長刀《割書:ながたち》 短刀《割書:のだち》
楯(しゆん)《割書:たて》 柄(へい)《割書:ゑがら》 《割書:つか から え かひ》
䂎(さん)《割書:いしづき》 鐏《割書:そん》 鐓(けう) 戈(くわ)《割書:ほこ》 戟(げき)《割書:ほこ》