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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 375

ページ: 375

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村吉右衛門(むらきちゑもん)はいかにもして大将(たいしやう)に組(くま)んと。東西(とうざい)に馳廻(はせまは)り南北(なんほく)に駈通(かけとほ)りて戦(たゝか) ひける折柄(をりから)。朝鮮人(てうせんじん)の中(なか)より山春(さんしゆん)といへる者(もの)追来(おひく)る。日本人(につほんしん)を打払(うちはら)ひ突払(つきはら)ふ て退(しりぞく)を。吉村(よしむら)きつと見(み)て能敵(よきてき)こそと一 文字(もんじ)に馳来(はせきた)り打(うつ)てかゝる。山春(さんしゆん)も勇(ゆう)を 振(ふる)つて戦(たゝか)ひしが互(たがひ)に面倒(めんだふ)なりと。得物(えもの)を投捨(なげすて)引組(ひきくみ)しが忽(たちま)ち両馬(りやうば)か間(あひ)に摚(どう) と落(おち)。上(うへ)を下(した)へと捻合(ねぢあひ)けるところへ。阿波伊兵衛(あはいへゑ)駈来(かけきた)りつゐに山春(さんしゆん)が首(くび)を 打落(うちおと)しける。此時(このとき)梅天(ばいてん)が二万 騎(き)山(やま)の上(うへ)より烈風(れつふう)の如(ごと)くにおとし来(きた)り。加藤(かとう) 勢(ぜい)に突(つき)かゝるを。横合(よこあひ)に備(そな)ひたる山岡肥前(やまおかひせん)。森本義太夫(もりもとぎだいふ)。出田宮内少輔(いづたくないしやういふ)。是(これ) を見(み)て急(いそ)ぎ備(そな)ひを操出(くりいだ)し。鉄砲(てつはう)を百 余挺(よてう)つるべ打(うち)に放(はな)ちかけ。煙(けふり)の下(した)より どつと喚(おめい)て駈入(かけいれ)ば。二 陣(ぢん)なりける加藤清兵衛(かとうせいべゑ)。庄林隼人(しやうばやしはやと)。山口与惣右衛門(やまくちよそうゑもん)。長尾(ながを) 安右衛門(やすゑもん)。加藤美作(かとうみまさか)。片岡馬允(かたおかうまのじやう)。梅天(はいてん)が横合(よこあひ)より無二無三(むにむさん)に鑓(やり)を入(いれ)たりける。