翻刻
こゝにきやうのいなかのかたほとり
なんとしやう兵衛【なんとしようのもじり?】といふ
かたおやし【片親父?】 子二人あつて
うとくにくらしけるが
しかるにあにはうまれ
ついて大さけ
をのみ をとゝは
いつさいけこにして
めくり【江戸期にめくり餅なる和紙を食すものあり、江戸ではめくりかるたもあり】 にさへもちくい
となつけるとかや
こをおもふことおや
にしかすとしやう
兵衛かおもふやら
けんこうほうしの
たはむれにもけこ
ならんとそ【係り結び?】 おのこは
よけれとあれば
上戸なる子は心元
なし又よのたとい
にけこのたてたる
くらもなしといへば
けこなる
子にもよを
ゆづられずと子ゆへのやみふみまよいたる【ふのように見えるのは挿絵の葉脈?】 くたひれやすめ
ついとろ〳〵の
くいねむり
一すいのゆめを
むすひける
フウ
〳〵
〳〵