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コレクション: 養蚕の書

養蠶私録 - 翻刻

養蠶私録 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

【右丁】 もひらき合せ其間故広く高窓を付屋根 薄(ウス)く 膏(■■)所々へ煙り出しを付へし善 卑(ヒキ)く小(チヒ)さき家にて 家根 厚(アツ)きは甚 わろしかゝる家は太(フト)き竹の節(フシ)を抜(ヌキ) 斤側(カタカフ)へも六本つゝもさし置烟りのぬけるやうにすへし家 居の言暖其年々の気候養蚕家の第一気を付 へき処なり火も成丈け費(タカ)さるやう心得□費(タク)といへ とも間広けれは蚕へ障(サワ)りなし扨 狭(セマ)き処にて蚕多 分飼火を用れは年により蒸気にまけ自然蚕下の包 ひする也若其匂ひ日毎ある  は其蚕何程手入 辛苦を尽すといへとも休に懸りちひさにて不休蚕(ヨトマズ)多く出る 【左丁】 なり其節出ぬ時は舟か庭に至て頭 透(スキ)たる蚕多分 出又は不揃になり藁太(ワラタ)の■端(ヘリ)へ這(ハイ)出水を出し こと〳〵く斃(タラ)れ死す 一蚕飼家西に樹木なく夕日十分にうける家は暖に して蚕急くなれとも違蚕(チカイコ)多しかゝる家は能く 気を付 熱気(ネツキ)に蒸(ムサ)ざるやうに折々戸障子開へし 但し七ッ頃より暮六ッ夜の五ッ時 肝要(カンヨウ)也若気を 付されは年により頭透(カシラスキ)蚕出る事あるへし又四方に 樹木あり又は沢間(サハアヒ)山間にて亭午(マヒル)外は日うけぬ家何 れも陰気かちに蚕甚後れ不揃蚕不休蚕ふし蚕