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百人一首絵抄 二十八
此心は冬になれば都さへいつよりは
さびしくなれりいはんや 山ざとは
四季ともにさびしきもの也 その山
ざとへ冬きたらば人めもくさも
かれはてゝいかばかりかさみしかるらん
と思ひやりたる也 人めとは人けといふ
がごとし 人けのたえたるをかるゝと
いふなりせ【「せ」に見えないのですが、「せ」とすれば字母は?】は 人けもくさもかれ
ぬとおもへばといえり
源宗于朝臣
山里は
冬そ
淋しさ
まさりける
人めも草も
かれぬと
おもへば