Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション2

BnF. Département des manuscrits. Japonais 305 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 305 - ページ 29

ページ: 29

翻刻

舂杵(うすつき)   ■【注】米(もとまい)は一人一日に四臼(ようす)《割書:一臼(ひとうす)一斗三|升五合位》酘米(そへまい)は一日五 臼(うす)、上酒(じやうしゆ)は四 臼(うす)、極(きはめ)て精細(せいさい)  ならしむ、尤(もつとも)古杵(ふるきね)を忌(い)みて是(これ)を継(つ)くに尾張(おはり)の五葉(ごよう)の木を用ゆ、   木口(こくち)窪(くぼ)くなれば米(こめ)大(おほ)きに損(そん)ず故(ゆへ)に、臼廻(うすまは)りの者(もの)時々(とき〳〵)に是を候伺(うかかふ)也、   尾張(おはり)の木質(きしつ)和(やは)らかなるをよしとす 洗浄米(こめあらい)   初(はじ)めに井(ゐ)の経水(ねみづ)を汲涸(くみから)し新水(しんすい)となし、一毫(いちがう)の滓穢(をり)も去(さ)りて極々(ごく〳〵)   潔(いさき)よくす、半切(はんぎり)一ツに三人がゝりにて水(みつ)を更(かゆ)ること四十 遍(へん)、寒酒は五十遍に及(およ)ふ、 家言(かけん)  ○杜氏(とうじ) ○酒工(しゆこう)の長(てう)なり、又おやちとも云、周(しう)の時(とき)に杜氏(とうぢ)の人(ひと)ありて其(その)後葉杜康(こうようとかう)といふ       者(もの)、よく酒(さけ)を醸(かも)するをもつて名(な)を得(え)たり、故(ゆへ)に擬(なぞら)えて号(なづ)く  ○衣紋(ゑもん) ○麹工(かうじく)の長(てう)なり、花(はな)を作(つく)るの意(こゝろ)をとるといへり、一説(いつせつ)には中華(ちうくわ)に麹(かうじ)をつくるは       架下(たるのした)に起臥(きくわ)して暫(しばら)くも安眠(あんみん)なさゞること七日 室口(むろのくち)に衛(まも)るの意(こゝろ)にて衛門(えもん)と云(いう)か 醸具(さかだうぐ) 【注 酉+胎】 【ページ 一ノ十】