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石品(いしのしな)
石(いし)は山骨(やまのほね)なり物理論(ふつりろんに)云(いふ)土精(どせい)石(いし)となる石(いし)は気(き)の核(たね)なり気(き)の石(いし)を
生(せう)ずるは人(ひと)の筋絡(きんらく)爪牙(さうげ)のごとし云々されども其(その)石質(せきしつ)におゐては万国(ばんこく)万山(ばんさん)
の物(もの)悉(こと〴〵)く等(ひとし)からず是(これ)風土(ふうと)の変更(へんかう)なれば即(すなはち)気(き)ををつて生(せう)ずることし
かり又 草木(そうもく)魚介(ぎよかい)皆(みな)よく化(くわ)して石(いし)となれり本草(ほんざう)に松化石雙宋書(せうくわせきさうしよ)に拍(はく)
化石稗史(くわせきひし)に竹化石(ちくくわせき)あり代醉編(たいすいへん)に陽泉夫余山(やうせんふよさん)の北(きた)にある清流(せいりう)数十歩(すじつぶ)
草木(さうもく)を涵(しつめ)て皆(みな)化(くわ)して石となる又イタリヤの内(うち)の一国(いつこく)に一異泉(いちいせん)あり何(いつれ)
の物(もの)といふことなく其中(そのうち)に墜(おつ)れば半月(はんげつ)にして便(すなは)ち石皮(せきひ)を生(せう)じ其物(そのもの)を裹(つゝむ)
又(また)欧邏巴(わうらつば)の西国(にしくに)に一湖(いつこ)有(あ)り木(き)を内(うち)に插(さしは)さんで土(つち)に入(い)る一段(いちたん)化(くわ)して鉄(てつ)と
なる水中(すいちう)は一段(いつたん)化(くわ)して石(いし)となるといへり本朝(ほんてう)又(また)かゝる所(ところ)多(おゝ)く凡(およそ)寒国(かんこく)の
海浜(かいひん)湖涯(こがい)いづれもしかりすべて器物(きぶつ)等(とう)の化石(くわせき)も其所(そのところ)になると知る
べし又(また)石(いし)に鞭(むち)うちて雨(あめ)を降(ふら)し雨(あめ)をやむる陰陽石(いんやうせき)ありて日本(につほん)にても宝(ほう)