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コレクション: コレクション2

BnF. Département des manuscrits. Japonais 305 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 305 - ページ 43

ページ: 43

翻刻

闢(ひやく)以後(いご)汐(しほ)の凝(こり)たる物(もの)ともうたがはれ侍(はへ)る塩飽(しあく)の名(な)も若(もし)は塩泡(しほあわ)の転(てん)じ たるにか○塩飽石(しあくいし)は御留山(おとめやま)となりて今(いま)夫(それ)と号(なづ)くる物(もの)は多(おゝ)く貝付(かいつき)を賞(せう)す 是(これ)其辺(そのへん)の礒石(いそいし)にて石理(いしめ)粋米(こゞめ)のごとくにて質(しやう)は硬(かた)し飛石(とひいし)水鉢(みづはち)捨石(すていし)等(とう)に 用(もちひ)て早(はや)く苔(こけ)の生(お)ふるを詮(せん)とす礒石(いそいし)は波(なみ)に穿(うが)たれて礧(ゆがみ)砢(くほみ)異形(いぎやう)を珍重(ちんてう)【珎は俗字】す   御影石(みかげいし) 摂州(せつしう)武庫(むこ)。菟原(むはら)の二郡(にくん)の山谷(さんこく)より出(いだ)せり。山下(ふもと)の海浜(かいひん)御影村(みかけむら)に石工(いしや)ありて。 是(これ)を器物(きふつ)にも製(せい)して積出(つみいだ)す故(ゆへ)に御影石(みかげいし)とはいへり。御影山の名(な)は城州(じやうしう)加茂(かも) あふひを採(と)る山(やま)にして此国(このくに)に山名(さんめい)あるにあらず。たゞ村中(そんちう)に御影(みかけ)の松(まつ)有(あり)て。 続古今集(しよくこきんしう)【読は誤】に基俊卿(もととしきやう)の古詠(こゑい)あり。元(もと)此山(このやま)は海浜(かいひん)にて往昔(むかし)は牛車(うしくるま)などに負ふ することはなかりしに。今は海渚(かいしよ)次第(しだい)に侵埋(うもれ)て山(やま)に遠(とを)ざかり。石(いし)も山口(やまくち)の物(もの)は 取尽(とりつき)ぬれば。今は奥深(おくふか)く採(と)りて廿丁も上(かみ)の住(すみ)よし村より牛車(うしくるま)を以(もつ)て継(つい)て 御影村(みかけむら)へ出(いだ)せり。有馬街道(ありまかいどう)生瀬(なませ)川原(かわら)などの石(いし)も此(この)奥山(おくやま)とはなれり。此上 品(ひん)の