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橋台(はしたい) 石橋(いしばし) 庭砌(ていれき)【注】 土居(とゐ)など其用(そのよう)多(おゝし)又(また)石橋(いしばし)に架(かく)る物(もの)別(べつ)に河州(かしう)より出(いたす)
石(いし)も有(ある)なり○切取(きりとる)には矢穴(やあな)を堀(ほり)て矢(や)を入(い)れなげ石(いし)をもつてひゞきの入(いり)たるを
手鉾(てこ)を以(もつ)て離取(はなしとる)を打付割(うちつけわり)といふ又(また)横(よこ)一文字(いちもんじ)に割(わる)をすくい割(わり)とはいふなり
【注 「砌」の音は「セイ」】
○竜山石(たつやまいし)
播州(ばんしう)に産(さん)して一山(いつさん)一塊(いつくわい)の石(いし)なる故(かゆへ)に樹木(じゆもく)すくなし。往々(ところ〳〵)此石山 多(おゝ)けれども運(うん)
送(さう)の便(たより)よき所(ところ)を切出(きりいだ)して。今は堀採(ほりとる)やうになれども。運送(うんさう)不便(ふべん)の山(やま)はいたづら
に存(そん)して切入(きりい)る事(こと)なし。石(いし)の宝殿(ほうでん)は即(すなはち)。立山石(たつやまいし)にして其辺(そのへん)を便所(へんしよ)として専(もつはら)
切出(きりいだ)し採法(さいはう)すべてかはることなし。故(ゆへ)に図(づ)も略(りやく)せり。色(いろ)は五綵(ごさい)を混(こん)ず。切(きり)て形(かたち)を
成(な)す事。皆(みな)方条(ながて)にのみあり。溝渠(みそ)。河水(かは)の涯岸(きし)。或(あるひは)界壁(さいめ)の敷石(しきいし)。敷居(しきい)の土居(とゐ)
庭砌(ていれき)等(とう)の用(よう)に抵(あ)てゝ他(た)の器物(きぶつ)に製(せい)することなし。大(おほき)さは三四尺より七八尺にも。
及(およ)び方(はう)五寸に六寸の物(もの)を。五六といひ。五寸に七寸を。五七といひて。尚(なを)大(おほい)なる品(ひん)
数(すう)あり《割書:麓(ふもと)の塩市村(しほいちむら)に石工(せつく)あり南(みなみ)の尾崎(おさき)に竜(たつ)が端(はな)といひて|竜頭(たつかしら)に似(に)たる石(いし)あり故(ゆへ)に竜山(たつやま)といふ》