徳島県立図書館所蔵資料を翻刻

コレクション: コレクション1

花土産 - 翻刻

花土産 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

老せしなちよに八千代に呉竹の 駒のあしなみよしはやくとも   生玉にて 花や香にいく玉の緒の延ところ   高津宮 立ならふ浪花の花や飯けむり   東都市村座の初舞台は廿とせ   余りのむかし今彼都中の座の   大当に登あはせて此人にふかき   えにしのさちを得たる嬉しさに   老をわすれ小町か歌にすかりて   某之を賛してしかいふ おもかけのかはらて花の江戸難波   兪也けりは西上人の覚珉獅【注】か   わか郷に来りしは三十とせちかき昔   にていよ〳〵芳名の三都に甲   堂寺妓楽をみる老の思ひ出たと   ふるものなく唯にくりことくりかへしし 【注:三代目 嵐 小六(あらし ころく、1741年(寛保元年) - 1796年5月6日(寛政8年3月29日))は江戸時代中期の歌舞伎役者。屋号は吉田屋。俳名に珉子・珉獅・小七=Weblio辞書】