徳島県立図書館所蔵資料を翻刻

コレクション: コレクション1

花土産 - 翻刻

花土産 - ページ 18

ページ: 18

翻刻

さくはなの色をさらして清水に かゝる音羽の滝のしらいと   それより大谷を過て大仏に詣て   卅三間堂射術の稽古をみて申の   刻過旅宿にかへる   あけの日辰の刻竹輿にていて立   まつ壬生の地蔵尊に詣す此処に   南都招提寺の本尊出開帳にて   数多の宝物を拝す   太秦の薬師如来にぬかつき桜のもとに   いらふ 咲もちるも瑠璃の光やさくら陰   けふは殊更うらゝにして参詣の群集   引も切らすかの通を失ひし仙人の   昔を思ひ出て我を忘れし老の流し   目人やみるらんと恥しなから狂歌 よい水にみかきあけたる京女郎の 瑠璃の壺から出たる粧ひ