徳島県立図書館所蔵資料を翻刻

コレクション: コレクション1

花土産 - 翻刻

花土産 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

大井川花のしからみせきとめて おしむ日かすに春そ暮ぬる   虚空蔵へ参詣酉の上刻旅宿に   かへる翌日夜中より雨降けれは又   寝ゆる〳〵として巳の刻過より四条   河原の妓楽をみて黄昏にかへる   あけの日空うらゝなれは辰の刻   過より駕にていて立   妙心寺松の木立の外に異なるを見て 名に高きはやしや塵の世はなれて たへなる寺の松の一むら   此香閣に三住のいさをしありて   直指玄鑑禅師と諡を給ふは予か   父方の大伯父也其流れなから   さえみしかきを今さらに こしかたをしるにもはかな身の科を 悔てかへらぬ老のおろかさ   仁和寺花の下にて