徳島県立図書館所蔵資料を翻刻

コレクション: コレクション1

花土産 - 翻刻

花土産 - ページ 33

ページ: 33

翻刻

  松原まて竹輿にて送らる 青海を竹輿にかへけりわか葉山   江田といふ処より一葉の舟に   棹して下る すゝしさは棹の雫か小ぬか雨   未の刻はかり家路ちかき岸に   ふねはつきぬ   帰帆つゝかなくして稚子門にまつ   のふることも思ひ出し侍りてうまこの   さえ〳〵しき嬉しさに 右左孫の機嫌や風くるま かへり来ておもふもうれし老楽の 齢を延しゝ旅の衣手   右 ゆるきみまつりこと六の季春【晩春】 上浣【上旬 注】より開花月下浣【下旬】まての 【注 「浣」は「すすぐ」という意。中国の唐の制度で月のうち10日ごとに1日の休暇を官吏に与え、自宅で入浴(ゆあみ)させたところから10日を単位として「浣」という。ここに注記を書きます】