翻刻
【右丁】
なに事をかもてあそふまなふ
て見せよと申けれはみやう
じんきこしめされてまづも
ろこしのならはしをまなふで
御身せ候へしとのたまひ
ければはつきよい申けるは
もろこしには思ふといふ事
をつくりて人のこゝろさしを
のぶればけんぐしやしやう
をく中にかくれすいでさら
はわがおもひをのべてきかせん
とて
青苔帯(せいたいおひて)_レ衣(ころもを) 懸(かゝり)_二巌肩(いはほのかたに)_一
【左丁】
白雲似(はくうんにて)_レ帯(おひに)
廻(めくる)_二山腰(やまのこしを)_一
と申けれはみやうじんみこし
めされてちかころのしう
く【秀句】かなそれわかくにのなら
はかし【「ならはし(習慣)に同じ】には神代よりも和哥(わか)といへる事をよみならはし
てはんべるいつれもこゝろ
さしはあひおなしかるへし
いでさらばおよばずなから
いまのかへしを申さんとて
こけころもきたる
いはほはさもなくて