翻刻
【右丁】
から人おほきにかんじてふしきや
見れはさもいやしきぎよ
おう【漁翁】なるがかやうにめてたく
わかをつらね【連ねる=ことばを並べ整えて、歌をつくる】たまふ事こそ
ふしんに候へはじめよりたゝ人
とはおもはれずいかさま【ぜひとも】御名を
なのり給へと申けれはみやう
じんきこしめされていや〳〵
さのみにふしんはし給ひそ
ときをかんずればはなになく
うくひす水にすめるかはづ
まてもうたをつらぬるためし
ありましていはんやじんりん【人倫=人間】の
【左丁】
身をかれば身はいやしなからわが日の
もとのならはしをいさゝかしらでは侍る
へきおろかにまします人々かなと
おほせけれはから人このよしきゝて
それあしはらこくはそくさんへんち【粟散辺地】
の小こくなれともちえだい一のしん
こくなるといふにつけてかゝるあや
しきおきなまてもたつときゑいか【詠歌】
をつらぬれはもろこしのをろかなる
心をもつてちえくらべせんなしと
いふところにみやうじんのたまひけるは
わが日のもとにすみよしの神のちから
のあらんほとはもろこし人のわざと