翻刻
【右丁】
このときにすみよしの大みやうしんかの
まんしゅ【満珠】をとりてひかたになけいだし
たまひしかはうしほ十はうより山の
くづるゝごとくにみなぎりきたれり
すまんにんのいぞくどもむまにのり
かちになりてたゝかひけれはどろ
にまみれしうをのことくなみにお
ぼれ水にむせぶところをわがくにの
神たちすせんぞうのふねをこぎよ
せ〳〵一人ものこらずたいぢし
たまふくまはりは此よしをみるよりも
いまはいかにもかなふましと思ひけれは
みづからみをしや【捨】してかう【攻】し給ひ
【左丁】
けれはしんぐうくわうごう御ゆみの
うらはずにて三かんのわうわが日の
もとのいぬなりとせきへきにかき
つけてきてう【帰朝】し給ふてのち三かんわが
てうにしたがひてたねんそのみつき
ものをたてまつるくわうぐ【ママ】うはつくしに
つかせ給ひつゝたいなゐにおはし
ます八まん大ほさつをよろこばせ給ふ
そのところをうみのみやと申なりそれ
よりしてながとのくにゝみゆきありて
とよらの京に大みやつくりし給ひつゝ
くは【ママ】うごうていにそなはり給ふ御代をしろ
しめす事は七十ねんその十一ねんに