翻刻
【右丁】
ちよくしかへりまいりてこの
よしかくとそうもん【奏聞】申ければ
みかとしんたくをしんじ給ひ
てすなはちやしろをつくりすみ
よし四しよみやうしんとあかめた
まひけり四しやのうち一ざは天しやう
だいじん一ざはたきりひめ一ざは
そこつゝを中つゝをうはつゝを
いま一ざはしんくうくわうこうにて
おはしますみやしろのあり
さまよのしやとうにはやうかはり
いつれもにしにむかはせてたゝせ
たまふもいこくのえびすを
【左丁】
ふせぎたまはんとの御しんたく
あるゆへとかやつもりのうらに
あらはれたまひてのちれいげん
いよ〳〵あらたかにおはし
ましわかくにをそむきまいら
するいそく【夷賊】らをはつし給はす
といふ事なしさてもおはり
のくにやつるきのみやうじん【熱田神宮の別宮である八剣神社にまつられた神】と
申はむかし神代よりつたはり
しあまのむらくものけんを
あかめたまひしほうでんなり
こゝにしんらこくにしやもん【沙門】
だうぎやうといへるそうあり