翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

冷水灰毛猫 2巻 - 翻刻

冷水灰毛猫 2巻 - ページ 6

ページ: 6

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【右頁上部の文】【「雀海中へ入り蛤となる」という諺のパロディ】 雀開帳入(すゞめかいちうへいり)蛤成(はまぐりとなる)清右エ門が うちへしのび入ればねこはつねの はまぐりとこゝろへくちあきし ところをくわんとしてしたを はさまれはま ぐりはねこをくわんと たがいにあらそいける を清右エ門はこれを みてつく〴〵とかんじ さてはむさしのすみだ 川の水は一はい一文にうり 下ふさのさくらの さくらあめは 十斗で三文に うればよいと 此りやうごく のあきないを しり両ごく ばしにてうら んことをさとる はておもしろのありさまやな それはいゝがおれがこゝせんやに すつておいたみそを このさわぎにこほされた さて〳〵いま〳〵しいちくせう めだ うぬにこまりはてた 【右頁すり鉢画の上文】くちをはつかり とあいてばからしい やつだとおもつてくちを つけてしめ られたにやん とするのだ 【右頁の左下の文】おのれ なんと いふみで まきじた でたいへい をいつても □□んで□□□ 【左頁人物画の上文】ねこは此みそをこぼしたるを ちよつかい【ちょっかい】にてかきよせ なめらふよつて【なめしによつて?】今に みそをかくものを ちよつかいとて たゝしやまと ことばに てはこれ を【ただし大和言葉ではこれを】 せつかい といふ 【この部分は言葉遊びになっている。猫がじゃれて前脚でものをかき寄せることを「ちょっかい」と言うが、「この猫はこぼした味噌をちょっかいでかき寄せてなめた。そのため味噌をかくもの(道具?)をちょっかいと言う。ただし大和言葉ではこれを(お)せっかいという」ちょっかいと呼ばれていた道具があるかは未確認。】 【せっかいは狭匙という道具がある。お節介にもかかっていると思う。】