翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

木幡きつね - 翻刻

木幡きつね - ページ 11

ページ: 11

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ば。うれしさかぎりなし。 さりながら。いとはつかしげ なるふぜいして。うちなびく けしきもなくてゐ給ひけ り。夜(よ)もやう〳〵更(ふけ)ければ。 ゑんあふの。ふすまのしたに たはふれけれ。たがひに 御心ざしあさからず。いきて はかいらうのちきりと思(おほ)し めし。よろのあけやすき夜(よ) 半(は)にて。ほどなく鳥(とり)も音(をと) づれ。寺(てら)〳〵のかねもはやあ けぬるとひゞきけり。中 しやうどのは。あまりなごり おしさのあまりに。一/首(しゆ)かく なん  むつこともまたつき    せぬにいかばかり  明(あけ)ぬとつぐる     鳥(とり)のねそうき 姫(ひめ)きみかへし  おもひきやこよひ       はじめの  たひねして   鳥(とり)のなく音(ね)をなけく       べしとは