翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

木幡きつね - 翻刻

木幡きつね - ページ 10

ページ: 10

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やどをおほせ付(つけ)られ候て。 たび給へと。さもあり〳〵と 申しければ。中(ちう)しやうれしく おぼしめし。此とし月いろこ のみし侍りしかばかやう の人にあはんとの事にてこ そ有つらん。よし〳〵たれに てもあれ。これもせんせの しゆくえんとおぼしめし。こ なたへいらさせたまへとて。わ が御やかたへともなひ。御めのと にかすがのつぼねに。おほせ つけさま〳〵にこそ御もて なし。かしづきたまふ事。申 はかりはなかりけり。そのゝ ち。をの〳〵やすみたまへば。 いとゞ中しやうどのあこがれ させ給へば。ひめぎみの御/枕(まくら)に よりそひて。かやうのまよ り。二/世(せ)ならぬさき〳〵のき えんとこそおもひ侍れ。何(なに) と御こゝろふかくのたまふと も。このうちをばいだし申 まじとて。さま〳〵御ことの はをつくし給ふ。もとより ひめは。たくみたることなれ