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せきあへず。やゝありて仰せ
けるは。たとへせんねん万(まん)年(ねん)
をふるとも。なごりはつくる事
あらじ。ひまをうかゞひたち
いで。是(これ)をぼだいのたねとし
て。よをいとひなんことは。いとや
すき事なれども。中しやう
との。さこそはなげかせ給はん
ずらん。わかぎみのなごり。かへ
す〴〵もかなしけれは。ぜひ
かなはぬ事なればとて。なみ
だにむせびたまひけり。さる
ほどに。中しやうどのみかど
より御めしありて。七日のくは
んげんとありしかば。ひめ君
にのたまふやう。われふえ
のやくとて。だいりへまいり
候。るすのほどよく〳〵わか
きみなくさめ給ふべしとて。
いでさせたまふ。ひめぎみ御
らんじて。これぞかぎりなり。
よそ〳〵なからは。みまいら
せ候とも。ことばをかはし申さ
んことは。いまばかりなり。扨(さて)
そのゝち。せうなごんをちかつ
けて。これこそよきひまよ