翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

木幡きつね - 翻刻

木幡きつね - ページ 18

ページ: 18

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せきあへず。やゝありて仰せ けるは。たとへせんねん万(まん)年(ねん) をふるとも。なごりはつくる事 あらじ。ひまをうかゞひたち いで。是(これ)をぼだいのたねとし て。よをいとひなんことは。いとや すき事なれども。中しやう との。さこそはなげかせ給はん ずらん。わかぎみのなごり。かへ す〴〵もかなしけれは。ぜひ かなはぬ事なればとて。なみ だにむせびたまひけり。さる ほどに。中しやうどのみかど より御めしありて。七日のくは んげんとありしかば。ひめ君 にのたまふやう。われふえ のやくとて。だいりへまいり 候。るすのほどよく〳〵わか きみなくさめ給ふべしとて。 いでさせたまふ。ひめぎみ御 らんじて。これぞかぎりなり。 よそ〳〵なからは。みまいら せ候とも。ことばをかはし申さ んことは。いまばかりなり。扨(さて) そのゝち。せうなごんをちかつ けて。これこそよきひまよ