翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

木幡きつね - 翻刻

木幡きつね - ページ 19

ページ: 19

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いざいで候はんとて。せうなごん 御しやうぞくなど。とりひそ めければ。ひめぎみ御らんじ て。なみだのひまよりかくぞ よみたまふ  わかれても    またもあふせの   ある    ならば   なみだの     ふちに   身をば    しづめじ かやうにゑいじたまひて。 せうなごんもろともに。みや こをいで。いなりのみやうじん さま。われふるさとへ。かへらぬま では。なんなくまほらせ給へと て。なみだとともにいでたまふ。 こゝろのうちぞあはれなり。 ふかくさをとをるとて。みやこ のかたをみをくりて。たゝ ずみたまへば。折ふしおぎ のはに。露(つゆ)しめ〳〵とうち をきて。いとものあはれに おもひいづる。身(み)はふかくさ