翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

木幡きつね - 翻刻

木幡きつね - ページ 23

ページ: 23

翻刻

かやうにめでたき事/限(かき)り なし。中にもきしゆごぜんは。 たゞわかぎみ中しやうどの の御ことのみ。こひしくて。さ ら〳〵うき世(よ)に御こゝろもと まらず。さまをかへさせぼだい のみちにいらんと。あんじ。 またこわたのつかをたち いでゝ。さがのゝかたへわけ入て。 あんじつをむすび。みとりの かみをそりおとし。このよはか りのやど。でんくはうてうろ。ゆ めまぼろしのことなれば。今(■■) 此とき。しやうじりんゑをま ぬがれ。みらいはかならず。ひと つはちすのうてなにむま れんと。ねがはれけり。さて もみやこには。中しやうどの。だ いりより御いとま申て。わが御 所にかへり給ふか。こせんも少 なごんも。みえたまはず。わか ぎみは。めのとのひざによりふ して。はゝうへのうせ給ひし御 事。ふかくなげきたまひけ り。中しやうどのは。いかなる御こ とぞやと。御なげきなか〳〵