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かやうにめでたき事/限(かき)り
なし。中にもきしゆごぜんは。
たゞわかぎみ中しやうどの
の御ことのみ。こひしくて。さ
ら〳〵うき世(よ)に御こゝろもと
まらず。さまをかへさせぼだい
のみちにいらんと。あんじ。
またこわたのつかをたち
いでゝ。さがのゝかたへわけ入て。
あんじつをむすび。みとりの
かみをそりおとし。このよはか
りのやど。でんくはうてうろ。ゆ
めまぼろしのことなれば。今(■■)
此とき。しやうじりんゑをま
ぬがれ。みらいはかならず。ひと
つはちすのうてなにむま
れんと。ねがはれけり。さて
もみやこには。中しやうどの。だ
いりより御いとま申て。わが御
所にかへり給ふか。こせんも少
なごんも。みえたまはず。わか
ぎみは。めのとのひざによりふ
して。はゝうへのうせ給ひし御
事。ふかくなげきたまひけ
り。中しやうどのは。いかなる御こ
とぞやと。御なげきなか〳〵