翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

木幡きつね - 翻刻

木幡きつね - ページ 3

ページ: 3

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とぞ申ける。いづれよりも ことにすぐれて。ようがんび れいにうつくしく。こゝろ さまならひなく侍りて。春(はる) ははなのもとにて日を くらし。あきはくまなき月 かげに。心をすまし。しゐか。く わんげんにくらからず。きゝつ ■【た】へし人々は。心をかけすと いふことなし。御めのとおもひ 〳〵にえんをとり。我(われ)も〳〵 とかずのふみをつかはし。 こゝろをつくすと申せども ゆくみづにかすかくごとし。 うらなびくけしきもまし まさず。ひめぎみうき世に ながらへば。いかならんてんじやう 人か。くはんばく天下なとの きたのかたともいはれなん。 なみ〳〵ならんすまゐは。おも ひもよらず。それさなき物 ならば。てんくはうてうろゆめ まぼろしの世(よ)の中に。心を とめてなにかせん。いかなる みやまのおくにも引(ひき)こもり。 うき世をいとひ。ひとへに後(ご)