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とぞ申ける。いづれよりも
ことにすぐれて。ようがんび
れいにうつくしく。こゝろ
さまならひなく侍りて。春(はる)
ははなのもとにて日を
くらし。あきはくまなき月
かげに。心をすまし。しゐか。く
わんげんにくらからず。きゝつ
■【た】へし人々は。心をかけすと
いふことなし。御めのとおもひ
〳〵にえんをとり。我(われ)も〳〵
とかずのふみをつかはし。
こゝろをつくすと申せども
ゆくみづにかすかくごとし。
うらなびくけしきもまし
まさず。ひめぎみうき世に
ながらへば。いかならんてんじやう
人か。くはんばく天下なとの
きたのかたともいはれなん。
なみ〳〵ならんすまゐは。おも
ひもよらず。それさなき物
ならば。てんくはうてうろゆめ
まぼろしの世(よ)の中に。心を
とめてなにかせん。いかなる
みやまのおくにも引(ひき)こもり。
うき世をいとひ。ひとへに後(ご)