翻刻
さるほどに中しやうどのは。
此ひめぎみを御らんじて。
夢(ゆめ)かうつゝかおぼつかなしと
御らんじけるに。そのかたち云(いふ)
はかりなく。まことにげんそ
うくはうていの。やうきひ。
かんのぶていの世なりせば。
りふじんかともおもふべし。
さてわがてうには。小(を)野(の)の
よしざねがむすめ。をのゝ小
まちなとゝいふとも。是(これ)程(ほと)
にありつらん。いかさまい
つくの人にてもあれ。能(よき)
たよりぞとおぼしめし。
めのとゝおぼしき女(によう)ばう
に。かれは
いづくより
いづかたへ
とをらせ
給ふ人やらんと
御たづね
させ
たまふ