翻刻
【右丁】
欽明天皇(きんめいてんわう)御/崇敬(そうけい)あり又(また) 醍醐天皇(たいこてんわう)も尊信(そんしん)なし給ひ
震翰(しんかん)【ママ】を注(そゝ)き縁起(えんき)を作(つく)らせ給ふてこれを将軍(しやうくん)にたまふと
なり頼朝卿(よりともきやう)これを得(え)給ひ鎌倉(かまくら)に安置(あんち)し尊信(そんしん)浅(あさ)から
さるにより其頃(そのころ)和田左衛門尉義盛(わたさゑもんのしやうよしもり)再(ふたゝひ)縁起(えんき)を書添(かきそへ)たり
しとなり此霊像(このれいさう)鎌倉(かまくら)兵乱(ひやうらん)の後(のち)當寺(たうし)に遷(うつ)しまゐらすと
いへり
辨財天(へんさいてん) 慈覚大師(しかくたいし)江州(かうしう)竹生島(ちくふしま)に詣(まう)て給ひし頃(ころ)海中(かいちう)
波間(なみま)に影現(えうけん)ありし宇賀神(うかしん)の形(かたち)を摸擬(もき)し御長(おんたけ)七寸
三分に彫刻(てうこく)なし給ひしを當寺(たうし)に安置(あんち)し奉(たてまつ)るとなり
石神社(しやくしんのやしろ) 同所(とうしよ)高輪南町(たかなわみなみまち)鹿児島(かこしま)久留米(くるめ)両侯(りやうこう)の間(あひた)の小路(こうち)
を入て西(にし)の方(かた)二丁/斗(はかり)にあり祭神(さいしん)詳(つまひらか)ならす同所(とうしよ)天台宗(てんたいしう)
安泰寺(あんたいし)の持(もち)なり昔(むかし)は遮軍神(しやくんしん)に作(つく)るとなり寄願(きくわん)ある者(もの)
成就(しやうしゆ)の後(のち)は必(かならす)何(なに)によらす樹木(しゆもく)を携(たつさ)へ来(きた)り社地(しやち)に栽(うゑ)て
【左丁】
高山(たかやま)
稲荷(いなり)社
薩州侯
御藩の
南にあり
【図】
【枠内】本社
【枠内】庚申
疱瘡神
いなり
あきは
天神
いなり