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はすこの風いましはしもやまさらましかはしほの
ほりて【潮の上りて:高潮がきて】のこる所なからまし神のたすけおろかなら
さりけりといふをきゝ給もいと心ほそしといへはをろかなり
海にます神のたすけにかゝらすは
しほ◦(の)やほあひ【八百会:多くの潮路の集まり合うところ】にさすらへなましひねもすに【一日中】い
りもみつる【烈しく吹き荒れる】風のさはきにさこそいへ【そうはいっても】いたうこう
し【困(こう)ずる:疲れる】給にけれは心にもあらすうちまとろみ給ふか
たしけなきおまし所なれはたゝよりゐた
まへるにこ【故】院【源氏の父の故桐壷院】たゝおはしましゝさまなからたち
給てなと【など:どうして】かくあやしき所【むさくるしい所】にはものするそ【いるのだ】とて