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給へとさらに御めもあはて【少しも眠れないで】あかつきかたに
なりにけりなきさにちいさやかなる舟よせ
て人二三人はかりこのたひの御やとりをさし
てまいるなに人ならむとゝへはあかしの浦よりさ
きのかみしほち【新発意(しんぼち)の「ん」を表記しない形:新たに発心(ほっしん)して仏道に入った者】の御ふねよそひてまいれる
なり源少納言さふらひ給はゝたいめ【対面(たいめん)の「ん」を表記しない形】してことの
心とり申さんといふよしきよおとろきて入道は
かのくにのとくい【得意:親友】にてと(と)【本文中の「と」が墨で汚れているので右に「と」と傍記】しころあひかたらひ侍つ
れとわたくしにいさゝかあひうらむる事侍て
ことなる【事成る:事がうまくまとまる】せうそこをたにかよはさてひさしう