← 前のページ
ページ 25 / 104
次のページ →
翻刻
入道のらうししめたる【領じ占めたる:独占私有している】所〳〵海のつらにも山
かくれにも時〳〵につけてけふ【興】を ま(さかイ)す【さかす:盛んにする】へきなきさ
のとまやおこなひ【勤行(ごんぎょう)】をして後の世の事をおもひす
ましつへき山水のつら【山水に面して】にいかめしきたう【堂】たて
て三 昧(まいイ)おこなひこの世のまうけ【設け:営み】に秋のた【田】のみ
をかりおさめのこりのよはひ【齢】つむへきいねのくら
まちとも【倉町ども】なとおり〳〵所につけたる見所ありて
しあつめ【為集む:数多く作りなす】たりたかしほにおちて【怖じて】このころむす
めなとは岡へ【岡辺】のやとにうつしてすませけれは
このはまのたち【館】には心やすくおはしますふ