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いひつかはすへし入道の宮はかりには【だけには】めつらかにて【奇跡的に】
よみかへるさま【命拾いした経験】なときこえ【申し上げ】給二条院のあはれ
なりし程の御返はかきもやり給はすうちおき〳〵
をしのこひつゝきこえ給御けしき猶こと【殊:格別】なり返
〳〵いみしきめのかきりをつくしはてつるあり
さまなれはいまはと世【俗世】をはなるゝ心のまさり侍れと
かゝみをみてもとのたまひし面かけのはなるゝよ【世:とき】
なきをかくおほつかななからや【かようにお目にかからないままであろうか】とこゝら【これ程多く】かなし
きさま〳〵のうれはしさはさしおかれて
はるかにもおもひやるかなしらさりし